結局俺ってでっかい枠を時間とお金使って買ってるだけなのかもしれない

いつもは朝までのバイトだが今日はイベントの関係で1 a.m.まで。飯も8割方食い終わったのでバイトの帰り道で考えてたことを何となく吐き出してみることにする。今日久しぶりに大学に行って懐かしき友達に会ってきたわけで。そんでもって人生における夥しい選択肢の中で、まあジャンプ買うか否かの選択の3倍くらいの(経済的、時間的に)過度のかかった選択に狭まれている人たちが最近俺の周りに多いわけだ。就活に通ってこれから社会人だが、残った1年どうしようとか、就活蹴って1年休学するんでこれからどうしようとか、6月からシリコンバレーに留学するんだが…とか、出すだけ枚挙に暇がないのでここら辺でやめておくけれども、まあ要するに見方によっては結構大きな選択を強いられているわけだ。自分がこういう夢があってとか、お金欲しいとか、こうなりたいとか、こういうところに憧れていてとか各々の欲求なり、不満なりがその選択で解消されるか満たされるかなんてことは果てしなく結果論の話であって、言うなれば刺身の盛り合わせを作ることになった新米が飾りとしてのたんぽぽを忘れずにちゃんと添えられるかという問題である。そんなことを誰に相談しても答えなんか帰ってこない。選択を踏んだのは他でもないあなたであって、辞めたきゃ辞めればいい。ただ選択によってはそこにはある種の責任が生じることを絶対に忘れてはならない。例えば、留学をするとなったら(例外を除いて大半は)親が資金を工面することになるであろう。その資金は親が寝る暇も惜しんで働いて稼いだ血と涙のが綺麗に具現化されたようなものなのである。それを簡単に踏みにじっちゃうのはなんというか、俺が言うのも何だけど、道理としてどうかと思っちゃったりもする。とまあ、随分と話がそれてしまったみたいなのだが俺が言いたいことはこんな説教じみたことではなく、俺って何でこの先こんなことしようと計画立ててんだろうなとか大人ぶって考えてしまっちゃったわけなのだ。俺はカリフォルニアへの留学(というか入学)に向けて(そしてその後も向こうで働いて、向こうで暮らす予定)書類をあたふた集めているわけなのだが、今日そんなことをバイトの先輩に話していたらこんな質問が返ってきた。
「何でわざわざアメリカ(予定なのでアメリカじゃないかも)で働こうと思ったの?友達も日本の方が多いのに?」この質問。確かに論点は短調で垢抜けた感じはしない気もする一方で、ある意味では核心を付いているなと捉えられざるを得なかった。理由は単純。だって確かに日本で暮らしてるほうが、向こうで暮らすよりははるかに楽だ。間違いない。俺日本生まれだし、日本普通に好きだもん。一応高校時はずっとアメリカにいたので友達がいないわけでもないが、またあんな留学みたいな大変で面倒な思いをなぜわざわざする必要があるのか。確かに分からない。留学をする理由は何となく決まっているってかそこにあんまり理由を求めていなかった。というのも俺は着地点が向こうで暮らす、働く(平均以上の金を持って)にあるわけで、それなりの高レベルの教育過程を受けているべきであると自分で勝手に思っているからだ。なので今回は留学というか向こうで卒業して学位を取る。留学は単に手段としてしか考えていないのだ。しかし、質問のベクトルを少し変えるとすぐ痒いところに手が届かなくなる。これじゃあエンドレスイタチゲームだ。んー何でだろうな。まあ俺の中では感覚的な母数として金持ちが多いからだと思ってたんだけど、最近の統計によると東京が世界で一番億万長者が多い都市って書いてあったしなーでも、これも感覚的な話になっちゃうけどアメリカ好きなんだよねー日本も好きだけど、アメリカはまた違う意味で好きなんだよねー。人も好きだし、言語化出来ないけど、大義的な意味での「臭い」っていうか。これは60年代くらいからずっとアメリカ独特の臭いとか臭さみたいなのがずっと好きだった。それを自分が納得行くまでずっと嗅いでいたい。欲を言えば、自分から発していきたいみたいな。あとはアメリカ(特にサンフランシスコ)独特のヒッピー気質に憧れてるってのも本音。感覚的な世界に逃げるとすぐに答えが見つかるんだけど、他人への共有が難しいしこんなの伝わるはずがない。やっぱり俺はこんな大言壮語を吐いておきながら、結局アメリカやら世界やら何やらとそこに行くため、何かを成し遂げるために自分の有限な時間とお金を犠牲にして自分に見合わない人生におけるでっかい枠を買おうとしているだけなのかもしれない。自分の生活費もろくに払えないような高校生がドルガバの服を着ているのと同じ。そんなレベル。結局俺なんてそん時から思考回路が何も変わってないってことであって、唯一変わったのはつまらんプライドとそれを謙虚に押しそうとするスキルだけなのかもしれない。そんなことを考えながら、やべ今日ここまで頑張って書いたからチューハイでも買っといて晩酌をあげればと後悔しつつも、外ではホトトギスが呑気に挨拶を交わしているのでありました。