英語を喋れるようになるための手っ取り早い方法はコンテクストをたくさんストックすることだと思うけど反論あります?(追記済)

どうやら私は渡米寸前という提になっているらしく(自身がそう広げているのは紛れもない事実ですが)そんなこんなでしないことになったら皆と会うの恥ずかしいなとか純粋に思っちゃうわけなのですが、やはりこうなった以上仕方ないと。背に腹は代えられないという精神の下、日々飲み明かしているわけでございます。そうそう、先日はどうやら若さを武器に(言うならば)酒飲みの天辺を目指しに行ったわけなのですが、むしろ酒に飲まされそんな私を待ち構えていたのは嘔吐だけだったのです。はい、先日人生初の飲んで吐くを経験した者でございますが、皆さんいかがお過ごしですか。
これもまた月一で友達と開いている飲み会というのがございまして、いつめんならいつものメンバーで終電前まで飲み明かしていた時のこと。この月一で行われる飲み会というのは僕ら所詮二十歳周辺のくせしてまるで60年代の哲学をかじりついて夜な夜な語り尽くす輩や学生運動を起こし立てる輩のような勢いで当たり前のことを気持ち悪いくらい真剣に語り合う飲み会なのでございます。予定通り集合時間に30分以上遅刻することが確定した俺は所定の集合時間ぴったしになったのを確認し、ポケットからおもむろにスマホを取り出し、LINEで「悪い、30分送れる」とメッセを飛ばしたわけです。ここから30分遅れるということを知っておいて自分は何もできないこの思いほど私の中で嫌いなものはありません。といいますと、電車は何を言おうと電車なわけであって、出発も到着も電車なわけです。駅に着いても改札から外に出れるだけの十分な懐がなく、結局遅刻した上にその友だちに乗り越し金まで払わせるという醜態を晒してしまったわけでございます。なぜこんな長い前置きを置いたかというと、それは僕がその友達と語ったテーマが留学と語学でありこれらの関係は上記で書き下ろした前置きと密接な繋がりがあるというのは全くの嘘で、いきなりこのテーマから始めるのはつまらないのでただただ文字数を稼ぐためにここまでバトンを引っ張ってきたのです。一生懸命適当に読み流してくださった皆様、本当にありがとうございます。
さて、話を逸らして友達とその留学や語学を学ぶということについて語ったことについて書きたいと思います。何故にこんなファストファッションなトピックを書こうと思ったかというと、自分の中でこれからするであろう留学や語学を学ぶことについて考える上で具体的な手がかりが欲しかったからに他ならないからです。自分の関心を議論にかけるということは非常に大切なことで、なぜなら自分の関心などただの関心でありそれ以上でもそれ以下でもないということを知れるからです。言葉を変えるならば、自分の関心のスイッチとその根源、また自分の考えのストラクチャーの脆さを知ることが出来るのです。故に議論とは自分の意見のストラクチャーを綺麗に並べなければ相手にそれなりの説得力を与えることは出来ない。ただその不安と恥を持ってしても語り合えるというのが友であり、自分の考えの骨を理解できる唯一なのではないでしょうか。友達はあなたの鏡とは言ったことですね。友は智なりということでしょうか。その友達も私自身も共に留学経験があり、英語は生きてて困らないくらいはペラペラといったところでしょうか。しかしその友達に限っては日本語、中国語、英語、フランス語を話せるという超スペックの持ち主なので、自分とは到底比較ならないほどの輩なのでございます。本当はこの飲み会で自分なりに知り得たことを箇条書きで連ねて、要所にその訳と背景を書くという方法の方が伝えやすくそして何よりも書き手が楽なのですが、個人的にそのようなビジネスライクな手法は意にそぐわずその行間と行間にある何かを引き出して書きたいタイプなのでダラダラと書いていこうと思います。
銃を持っていてもそれを抱えて街を出れないのと同じで、自分では英語を話せると思っていても話せる人には話せる人なりの悩みがあります。英語(を並びとしたその他の言語)は全て道具であり、道具として様々な知見を幅広く吸収できることは確かに素晴らしいことで、現に僕もいくつか話のネタにさせてもらったことがあります。ただそれはいわゆる非常時の英語というやつで消火栓レベルの役にしか立っておらず、中途半端な立ち位置でいるわけです。言語における◯◯語が喋れるというのはその国の人とコアでディープな話ができるかどうかという基準なので、自身の基準で言うならば私はおそらく英語を喋れるという基準には達していないと思います。一度そうなってしまえばもはや道具としては銃を超えるレベル。その基準を超えることが自分の願いであり、目標です。この考えに対する友達の回答がこちら。

「英語(を始めとした言語の)コミュニケーションというのはコンテクストが9割以上を占めてるじゃん、結局。単語とコンテクストを擦り合わせられるかが重要で、そのストックをどれだけ知っているかが英語を喋れる人の基準なんじゃない?」

その通り。英語を学ぶということは一言で言えばケーススタディの反復練習みたいなものであると思う。どれだけ単語を知っていても文法を知っていても道具の使い方を分からない剣士レベルでボスにたどり着くまでもなく、最初の草むらで野垂れ死になってしまうだろう。経験則で言うと、英語は日本語より使用頻度の高い形容詞が多い気がする。日本語では面白いと言っても英語ではそれは果たしてfunnyなのかhilariousなのかridiculousなのかhumorousなのか、はたまたgoodやinterestingなのかexcitingなのかentertainingなのか。これをただ面白いや楽しいとかっていう言葉一言で覚えようとしてもそりゃ覚えられるはずがない。厳密な訳を覚えろと言っている訳ではないが、一元化して管理しようとしてもいけないということだ。難しいことだがこれを感じてもらわなければ分からないと俺は思う。こういう雰囲気の時に言うんだくらいのレベルで構わない。これだけでも全く違うし、何よりも使えるように慣れるはずだ。リスニングが出来ないからリスニングの練習や英語耳をつけようなんてのは俺からしたら時間の無駄でしかなく、ただひたすら雰囲気に合わせてその単語やら文章を使って慣れることのほうが余程リスニング向上につながる。なぜなら使えない単語を聞き取ろうなんて到底無理な話だからである。これが異常なまでに発達している奴らは単語を一語一語聞き取って会話なんてしていない。彼らのコンテクストのストックを使って雰囲気をベースに会話をしているのだ。だから声が聞き取りにくくたって関係ない。単語が完璧に聞き取れなくたって関係ないのである。これは英語以外のすべての言語において通じることである。他言語を一つ学ぶこととは、自分の言語や学問の学びを客観視出来るようになることでもあると思う。コンテクストとボキャブラリーの関係というのは厳密に言うともっと広い。例えば向こうで流行っている単語や文化、アニメ、幼少期に触れていたアニメ、歌なども知っておかなければいけない。英語は言語の形として造語が作りやすいから、その造語を知るためにはベースとなるボキャブラリーが必要になってくる。unfuckwittableとかYOLOとか。英語も言語であり情報のかたまりでもある。タイムリーにトレンドを追って行かないといけない。
よって俺とその友だちが出した結論=英語を喋れるようになるためには海外生活(留学含む)しかない。英語を喋れる日本人(その他英語をネイティブと話しても)つまらないと思うことが多いのは多分、俺とその友達以外でも英語がそれなりに喋れる読者なら経験したことがあるはず。それは彼らは確かに(世間で言うところの)英語喋れるカテゴリーに属しているかもしれないが、俺はそうは思わないし、そんなものは本来の英語として機能していないと思う。留学して英語が喋れるようになった人と、国内で喋れるようになった人の違いはここ。コンテクストの少なさ。発音はただの印象にすぎない。結局、言語は何にしても面白いことを喋れないやつはつまらない。面白いことを喋れるようになるためにはそれだけのコンテクストを知っている必要がある。それだけのネタ(ボキャブラリー)を知っている必要がある。結果的に留学中にこのレベルまで持っていく一番手っ取り早い方法はロングマンか何かの辞書を買ってその単語のコンテクストを一個一個覚えていく。そんでもって使ってみる。ただ発音とかイントネーションとかそういうことに関しては映画の方が個人的にしっくりきたし、続いた。かといって留学してたから英語できるとかそういう言い訳や結論を論理関係を考えることなしに出すのは良くないことだと思う。コンテクストやボキャブラリーを溜め込める環境が揃っているプールに手っ取り早く飛び込めるのが留学だというだけである。
そういえば今から50年くらい先になるとICチップの導入が本格化されて経済学とかもチップを頭にインストールするだけでマスターしちゃうレベルになっちゃうとかならないとか。そんな世の中になる前にアナログをもっと堪能したいと思った。だって人間って目標達成と手段の間の空間に喜怒哀楽できるから人生を楽しめるんじゃん。辛いことも上手くいかないことも楽しいことも全部、人生の中の行間にすぎない。その行間の積み重ねが人生じゃん?きっと。そんなことより俺、親に感謝しないとな。

追記: それからというものの、いつもの調子でwebを徘徊していたらこんな似たようなこと言ってるブログを発見したので参考までに貼っておきます。本の紹介も交えてより具体的でいて分かりやすいと思うので興味を持った意識の高い読者の方々はこちらも目を通しておくことをオススメします。
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