底までが遅くても底からは早い

クラス登録がやっと終わったので一息つきに愚痴を書こうと思う。即席な感想は疲れたに尽きる。1クラス/perにかける競争率の桁が日本の大学と違いすぎる。クラス登録だけでこんなに体張らないといけないのか。こちらの大学は基本的に月火水木にほとんどの授業が集中しているためなのか。クラスによっては席に座れないどころか、ドア付近で立ちながらノートを取っている有り様だ。俺ですらBIOSC(ダーウィンよりの生物科学)の授業を取るために月曜で8:00~9:20、9:30~10:20、10:30~11:50etcと10分ずつの休憩でひたすら(同じ内容だが時間と教授が違う)クラスに出ては授業終了後の長蛇の列に並んでクラス登録に勤しんでいた。取れないと分かれば即効で次の取れそうな授業に向かう。俺の友達は1つのクラスを取るために何とか時間をズラして10種以上のクラスに同時出席しているらしい。さすがにそれはやりすぎだと突っ込んでおいたが。ということで足を運んだクラスは恐らくこの1周間だけでも50は超えているはず。なんせこちらの大学では21時に終わる授業もあるのですから。
とは言っても何とか俺は俺で第一志望のクラスを全て取ることが出来たので今期セメスターは何とかやっていけそうな気がする。まあクラス登録に関しては元はといえば俺が行動するのが遅すぎて招いた事故なので何も言えないがネックなのは授業。そう、これからなのだ。宿題が多すぎる。エッセイが多すぎる。エッセイを書くのに必要な課題図書が重すぎる。厚すぎる。俺は英語の会話やコミュニケーションに関して不自由に感じたことはないが読み書きはまた別だ。ここでいう読み書きというのは専門的著書の読解、考察及び要約である。この辺のトピックに関してはこれから行うであろう膨大な数のリサーチと知見、経験、各界の教授らによる的確なアドバイスをもとに自分なりに再編してまとめるつもりである。
授業を受ける時、昼食、夜食を取るときですら本を読むことを欠かさず授業外では図書館に篭って勉強している訳だが、進めば進むほど目の前の闇が広がっている気がしてたまらない。一番の懸念として挙げられるのが今やっていることが本当に正しいのか=Am I really on the right track?という不安。恐らく勉強というものはこういうものだろうという悟りを触っているような気がする。大体文系の勉強に限っては大まかな学問の枠組みが体系的に理解できればそこまでが遅くてもそこからは早い。理系に限って言えばより体系向きな学問なので理解は当然で応用まで持っていかなければ頭角を現すことなど虚無に等しい。それでもやっぱり唯一の幸せはカリフォルニアの絶好の天気とあー俺アメリカ人みたいだなと自己陶酔に陥る自分を改めて実感する瞬間である。