近況と振り返り

先日引っ越しが終わって友達とシェアルームをしている。彼はドタキャンとそのいい加減さで有名な、最近バークレーに受かった香港出身の中国人。ホームステイから離れて1週間ほどが経ったけど、時間的な制約がないのと何よりホストファミリーとしての責任ないためか、肩から荷が落ちたような気分だ。アパートメントの中にプールもジムもついているため、勉強の息抜きに運動をしたり、日焼けをしにプールに行って泳いだりも出来る。夏休みに入ってからこっちの生活も中々楽しんでいる気がする。勉強の方は相変わらずまだまだかもしれないけれど。統計についていくのが中々難しい。各章ごとに読んでいってそれでもう一回、各セクションに出てきた新しい単語を理解しつつ、という形。基本的な根っこはkhan academyとHarvardの授業野一つのstats110のビデオを見ている。ハーバードのビデオの方はしっかり宿題も自分で全部出来るから実践的でものすごく役に立つ。iTunesに出てるから興味ある方は是非。ただ、流石ハーバードだけあって進む速度も速いしバックグラウンドがないと中々追いつけない部分も出てくる。そういうところはkhan academyを見て基礎を頭に叩き込む。

夏授業が始まるまで2週間を切った。夏の授業で微分積分と経済学の授業を取っているから、予習にと日本から持ってきた経済学関係の本を軽く読んでいる。基本的な考え方だけはあっさりと身につけておこうと。夏休みの授業はすべて短期間だから中々油断は出来ないけど、Aを取るよう頑張らないと。
成績の話で思い出して今成績をチェックしたら全部Aだったから良かった。トランスファーではどこに行くにもまずは成績を見るから、良い成績をキープしておくことにこしたことはないからね。今年の秋セメスターは6コースの授業+2つのクラブの会長を務めることになる。ここまで運と人に恵まれることは中々ないと自分でも自負しているくらい。今まで以上に忙しくなりそうだ。

友達に勧められて孫正義のLIVE2011を休憩中に見ていたけれども中々面白かった。要は「世の中不確実なことばかり。何事も危険な道を選べ。リスクを取っていけ」ということだった。冒頭で彼が復唱していた「大事を成す」という一言に大学生ながら感銘を受けた。思えばインターン時代にもそんなことを夢見ていたと。日本の大学を途中で蹴ってまでこっちに来て留学に来たのは自分のそれまでの経験と、先輩からの一押しが結構多かったけど未だにそれが良いことだったのかはいまいち分からない。これが俺のキャリアブースターとして出てくるだけなのか、実践的な知識と科学者的な知性を持ち合わせて出てくるのか(個人的にはそうでありたい)、人間的な意味で出てくるのか。楽しみだけど、やっぱり若いって言うのは結構辛いことだ。能力がない自分に鞭をかけて続けさせることが難しい。出来ないことを続けることは難しい。なぜなら今その時点で出来ないからだ。全く若者の生活を「青春」何ぞと名付けた奴らに腹が立つ。20代の俺からすれば青春どころか、壁ばかりだ。何をしていても感じるこの空白感。これが一体なんなのか俺には全く分からない。

この空白は未来へのぼんやりとした不安なのか。それとも自分の無能さへの諦めなのか。これを「若さ」一つで定義するにはあまりにも端的だと思うのだ。何はともあれ、自分は出来るやつだと信じて努力を続けるしかない。

きっと大人になっても成長しないやつはしないし、変わるやつはものすごく変わる。それは彼らのいた環境と決めつけるのは違う気がする。圧倒的な努力の差だと思う。その努力が彼らをそこまで持ち上げてきたのだ。一般的な人が思う「人生を楽しむ」を実行するためにはその楽しむ時間の10倍以上の時間をかけて努力をする必要がある。そう思うのだ。

20代後半になった俺がこの中二病あふれた稚拙な文章を読んで、当時の自分を鼻で笑うような男になりたいと願いたい。