Mad Menが完結

Mad Menがついに幕を閉じた。自分の卒業を意図していたかのようにほぼ同時期にドラマの全シーズンを終えた。Mad Menデビュー初期からファンだった自分にとっては悲しいようで清々しい。Mad Menを見ることは60代を生きている自分をどこか見ている気がして常に目が離せなかった。僕はこう見えて60年代のアメリカが大好きだ。自慢、嫉妬、高揚感、偏見。自分たちが当たり前のように使っている言語はまるでフィルターがかけられているのではないかと思わせるくらい、60年台のアメリカはもっと直接的でどこかもっと感情的でなかったのかと考えさせられる。Mad Menを長く見てきた自分にとってキャラクターの成長や心の変化は楽しみの一つでもあった。60年代を過ぎてテクノロジー、禁煙、人種差別といった時代の主流に対応していく人たち、落ちぶれていく人たち、そして戦い続ける人たち。どれもこれもが綺麗に交じり合ってMad Menというショーを作り上げている。恐らくここまで俺の心を虜にしたTV Showは生涯現れないのではないかというくらい僕はこのドラマが好きでたまらない。今までありがとう。